OutlookやThunderbirdでGmailを送受信できず、正しいはずのパスワードを何度も求められる場合は、認証方式が合っていない可能性があります。
現在は、Gmailの通常パスワードをメールソフトへ直接設定するのではなく、[Googleでログイン]を使う方法が第一選択です。メールソフトを最新版へ更新し、Googleのログイン画面から接続し直してください。
アプリパスワードは、Googleログインに対応しない古いメールソフトを使い続ける必要がある場合だけ検討します。
最初に確認すること
- WebブラウザーでGmailを開き、同じGoogleアカウントへログインできるか確認します。
- OutlookやThunderbirdを最新版へ更新します。
- Googleアカウントのパスワードを最近変更していないか確認します。
- 個人のGmailか、会社・学校のGoogle Workspaceアカウントか確認します。
Web版Gmailにもログインできない場合は、先にGoogleアカウントの復旧が必要です。Web版は正常でメールソフトだけ失敗する場合は、次の認証設定を確認します。
新しいOutlookでGmailを追加し直す
- 新しいOutlookを開き、[表示]→[ビューの設定]を選びます。
- [アカウント]→[メールアカウント]を開き、[アカウントの追加]を選びます。
- Gmailアドレスを入力して[続行]を選びます。
- Googleのログイン画面で本人確認を行い、Outlookへのアクセスを[許可]します。
すでに登録済みで認証だけ切れている場合は、アカウントの[管理]に再ログインの案内がないか確認してください。削除して再追加する前に、Outlookだけに保存したメールや連絡先がないか確認します。
クラシックOutlookでGmailを追加し直す
- [ファイル]→[アカウントの追加]を選びます。
- Gmailアドレスを入力し、[接続]を選びます。
- Googleのログイン画面が開いたら、対象のGmailアドレスを確認してログインします。
- 権限の確認画面で[許可]を選び、Outlookへ戻ります。
Googleのログイン画面が表示されず、メールソフト内でユーザー名とパスワードだけを求められる場合は、Outlookが古いか、手動の基本認証設定になっている可能性があります。最新版へ更新し、Gmailアカウントとして追加し直す方法を優先してください。
Thunderbirdなど他のメールソフトの場合
アカウント追加時に[Google]または認証方式の[OAuth2]を選び、Googleのログイン画面で許可します。通常のGoogleアカウントパスワードをメールソフトの保存パスワードとして直接入力する方法は使いません。
[Googleでログイン]やOAuth2が選べない場合は、まずメールソフトを最新版へ更新してください。それでも非対応なら、次のアプリパスワードを検討します。
アプリパスワードを使うのはGoogleログインに対応しない場合だけ
アプリパスワードは16桁の専用コードです。Googleアカウントの通常パスワードをメールソフトへ渡さず、古いアプリを接続するために使います。
Googleはアプリパスワードを多くの場合で不要としており、[Googleでログイン]を推奨しています。対応クライアントではアプリパスワードを作らないでください。
アプリパスワードの条件
- Googleアカウントで2段階認証が有効になっている
- メールソフトが[Googleでログイン]に対応していない
- Google Workspaceの管理者ポリシーで禁止されていない
Googleアカウントの[セキュリティ]からアプリパスワードを作成し、表示された16桁のコードをメールソフトのパスワード欄へ入力します。生成したコードを他人へ見せたり、記事・メモ・画面共有へ残したりしないでください。
アプリパスワードが表示されない場合
2段階認証をセキュリティキーだけで設定している場合、会社・学校などの組織アカウント、Advanced Protectionを利用している場合などは、アプリパスワードを作成できないことがあります。組織アカウントでは管理者へ確認してください。
以前のアプリパスワードが急に使えなくなった場合
Googleアカウントのパスワードを変更すると、既存のアプリパスワードは無効になります。Googleログインへ切り替えるか、必要な場合だけ新しいアプリパスワードを作成します。
2022年当時の「安全性の低いアプリ」廃止について
2022年に、Googleはユーザー名と通常パスワードだけで接続する「安全性の低いアプリ」の設定を終了しました。次の画像は、その時期にOutlookなどでパスワード入力を繰り返した症状と、当時のGoogle設定画面です。


現在はこの設定をオンに戻すのではなく、OAuthを使う[Googleでログイン]へ移行します。
個人GmailとGoogle Workspaceの違い
個人Gmail
個人のGmailでは、2025年1月以降IMAPアクセスが常に有効です。以前のようにGmail設定で[IMAPを有効にする]を探す必要はありません。
Google Workspace
会社・学校のGoogle Workspaceでは、管理者がIMAPや第三者アプリのOAuthアクセスを制限できます。Googleのログイン画面で「管理者の承認が必要」「このアプリはブロックされています」などと表示された場合は、利用者側で設定を迂回せず管理者へ確認してください。
解決しないときの原因別チェック
- ユーザー名またはパスワードが正しくない:メールソフトを更新し、保存済みの古い認証情報ではなくGoogleログインから再認証します。
- Googleパスワード変更後から失敗:アカウントを再認証します。アプリパスワード利用中なら古いコードは無効です。
- アプリがブロックされた:Workspace管理者のOAuthアプリ制限を確認します。
- 接続数が多すぎる:同じGmailを多数の端末・メールソフトで同時利用している場合は、不要な接続を終了します。
- 同期が終わらない:大量のメールを一度に同期していないか確認し、必要なら同期フォルダーを減らします。
まとめ
OutlookなどでGmailを送受信できないときは、メールソフトを最新版にして[Googleでログイン]から接続し直すのが基本です。
アプリパスワードは、Googleログインに対応しない古いメールソフトを使う必要がある場合だけ利用します。会社・学校のGoogle Workspaceでは管理者設定も影響するため、ブロック表示を無理に回避せず管理者へ確認してください。
最新仕様はGoogle公式の「Gmailを他のメールクライアントに追加する」「アプリパスワードでログインする」と、Microsoft公式の「Outlook for WindowsにGmailアカウントを追加する」でも確認できます。
