Androidスマホに届いたSMSは、Windows 11の「スマートフォン連携」を使うと、PCで確認してそのまま返信できます。PCのキーボードで文章を入力できるため、作業中にスマホを持ち替えたくないときに便利です。
ただし、スマートフォン連携はSMSをすべてPCへコピーして永久保存するバックアップ機能ではありません。Microsoftの案内では、Androidで表示されるのは過去30日以内に送受信したメッセージです。何年分もの履歴を保存したい用途とは分けて考えてください。
この記事では、Windows 11とAndroidの接続、SMSの確認と返信、メッセージが表示されない場合の確認方法を順に説明します。
スマートフォン連携でAndroidのSMSをPCで見られる
Windows側の「スマートフォン連携」とAndroid側の「Windows にリンク」を接続すると、PCの[メッセージ]からSMSを読んだり、新しいメッセージを送ったり、届いたSMSへ返信したりできます。
SMSだけでなくMMSにも対応しており、画像やGIFを添付できます。一方、RCSは一部のSamsung端末など条件が限られます。一般的なAndroid端末ですべてのRCS機能を使えるわけではありません。
これはBluetoothだけ、またはUSBケーブルだけでスマホ内のSMS履歴をPCへ丸ごと取り出す機能ではありません。Windows 11の「スマートフォン連携」とAndroidの「Windows にリンク」を、同じMicrosoftアカウントとWi-Fiで接続して使う仕組みです。単純な有線接続による全履歴の吸い出しや、永久保存を目的とする用途とは分けて考えてください。
必要な環境
- Windows 11を搭載したPC
- Android 10以降のスマートフォン
- PCの「スマートフォン連携」アプリ
- Androidの「Windows にリンク」アプリ
- 両方の端末で使用する同じMicrosoftアカウント
- PCとAndroidが接続できる同じWi-Fiネットワーク
Microsoftは、Windowsとスマートフォン連携を最新の状態で使うことを推奨しています。会社や学校のアカウント、Androidの複数プロフィールは現在の要件ではサポート対象外です。
要件は更新される場合があるため、接続できないときはMicrosoft公式のスマートフォン連携の要件と設定も確認してください。
Windows 11とAndroidを接続する手順
掲載画像は操作イメージです。実際の画面や項目名は、Windows、スマートフォン連携、Windows にリンク、Androidのバージョンなどによって異なる場合があります。
- PC:Windows 11の検索欄で「スマートフォン連携」を検索して開きます。
- PC:接続する端末として[Android]を選びます。
- PC:画面の案内に従い、必要ならMicrosoftアカウントへサインインします。
- PC:QRコードを表示したままにします。
- Android:「Windows にリンク」を開きます。アプリが入っていない場合は、Google Playなど公式ストアから入手します。
- Android:スマートフォンとPCをリンクする項目を選び、アプリ内のカメラでPCのQRコードを読み取ります。

PC画面に表示されたQRコードをAndroidスマホで読み取る操作イメージ ※画像は操作イメージです。画像内のQRコードは実際の接続には使用できません。
- Android:画面に表示されるメッセージ、カメラなどのアクセス許可を確認し、利用する機能に必要な権限を許可します。

Android側でWindows にリンクのメッセージ関連権限を許可する操作イメージ - PC:PC側の案内を最後まで進め、接続済みになったことを確認します。
アプリの更新によってボタン名や配置が変わる場合があります。画面が記事と異なるときは、固定した古い名称を探し続けず、PCとAndroidに表示されるペアリング案内を優先してください。
メッセージ機能を有効にする
初回設定でAndroidのメッセージへのアクセスを許可しなかった場合は、PC側から設定を確認できます。
- PCで「スマートフォン連携」を開きます。
- [設定]→[機能]→[メッセージ]を開きます。
- スマートフォンのテキストメッセージを表示する設定をオンにします。
- MMSを使う場合は、MMS添付ファイルの送信、受信、自動ダウンロードを必要に応じてオンにします。
- Android側でメッセージへのアクセス許可を求められたら、内容を確認して許可します。

設定項目の詳細はMicrosoft公式のスマートフォン連携でメッセージを設定する方法で確認できます。
PCでSMSを確認・返信する方法
- PCで「スマートフォン連携」を開きます。
- [メッセージ]を選びます。
- 一覧から確認したい相手との会話を選びます。
- 返信欄へ文章を入力して送信します。

新しくSMSを送るときは、[新しいメッセージ]を選び、連絡先の名前または電話番号を指定します。画像を付ける場合は、入力欄付近の画像ボタンからAndroidの最近の写真またはPC内の画像を選べます。
Microsoft公式ではPCからテキストメッセージを送受信する方法も案内されています。
SMSの履歴はどこまで表示される?
Androidの場合、スマートフォン連携に表示されるのは、過去30日以内に送受信したテキストメッセージです。通信量を抑え、動作を保つための仕様としてMicrosoftが案内しています。
30日より前の履歴がPCに出てこなくても、それだけで同期エラーとは限りません。また、PCのスマートフォン連携からメッセージを管理・削除することはできません。長期保存が必要な場合は、スマートフォン連携をバックアップの代わりにせず、利用中のメッセージアプリや端末メーカーが案内する保存方法を確認してください。
SMS・MMS・RCSの違い
SMSは標準対応
電話番号宛てに短い文字を送るSMSは、スマートフォン連携で表示、送信、返信できます。
MMSは画像やGIFを添付できる
MMSは、電話番号あてのメッセージに写真やGIFなどを付けて送るときに使われる形式です。スマートフォン連携はMMSに対応しており、PCから写真やGIFを送れます。MMS添付ファイルを表示・送受信するには、[設定]→[機能]→[メッセージ]の関連設定を確認してください。
RCSは一部のSamsung端末などに限定
RCSは、既読表示や入力中表示など、SMSよりチャットに近い機能を使えることがあるメッセージ方式です。ただし、スマートフォン連携でのRCS対応はすべてのAndroid端末向けではありません。Microsoftの案内では、一部のSamsung端末でSamsung Messagesを既定のメッセージアプリにしていることに加え、通信事業者と地域の対応が必要です。入力中表示や既読表示など、未対応のRCS機能もあります。
メッセージが表示されないときの確認項目
先に確認したいこと:一部のAndroidスマホでは、PC側にSMS履歴が十分表示されない場合があります。すべてのSMS履歴が表示されるとは限らず、基本となる表示範囲は過去30日分です。スマートフォン連携は永久保存や全履歴バックアップ用の機能ではありません。
表示や対応状況は、端末、Androidのバージョン、既定のメッセージアプリ、必要な権限、RCSの対応条件などで異なる可能性があります。以下の項目を順に確認してください。
PCとAndroidが接続済みか確認する
スマートフォン連携の接続状態を確認し、PCとAndroidを近くに置いて同じWi-Fiへ接続します。両方で同じMicrosoftアカウントを使っていることも確認してください。
メッセージへのアクセス許可を確認する
Android側で「Windows にリンク」にメッセージへのアクセスが許可されているか確認します。PC側でも[設定]→[機能]→[メッセージ]を開き、テキストメッセージを表示する設定がオンになっているか確認してください。
両方のアプリを更新する
PCの「スマートフォン連携」とAndroidの「Windows にリンク」を最新版へ更新し、両方のアプリを開き直します。PC側はMicrosoft Store、Android側はアプリ内または公式ストアで更新を確認できます。
Androidの既定メッセージアプリを確認する
重要:Microsoftは、サードパーティ製アプリを主要なメッセージアプリとして使っている場合、一部または全部のメッセージが表示されないことがあると案内しています。通常のSMS/MMSがスマートフォン連携に表示されるかを切り分け、必要なら既定のメッセージアプリやアプリ側の設定を確認してください。
ネットワークが遅い場合は少し待つ
ネットワーク接続が遅いと、メッセージの同期や送信に遅れが出る場合があります。接続状態を確認し、連続して送信ボタンを押さずに反映を待ちます。
改善しない場合は、Microsoft公式のメッセージのトラブルシューティングを確認してください。
共有PCで使う場合の注意
メッセージへのアクセスを許可すると、SMSで届く2段階認証コード、ログイン用の確認コード、金融機関からの通知、個人的な会話などがPC側に表示される可能性があります。
家族共用PCや会社PCでは、ほかの利用者が同じWindowsアカウントを使う状態で安易に接続しないでください。Microsoftは、共有PCでは利用者ごとに別のMicrosoftアカウントを使うことを推奨しています。使い終わったPCや手放すPCでは、Microsoft公式のモバイルデバイスの接続解除手順に沿い、スマートフォン連携、Windowsのモバイルデバイス設定、Android側の「Windows にリンク」を確認します。
共有PCでの保護についてはMicrosoft公式のスマートフォン連携のよくある質問を参照してください。
まとめ
Windows 11の「スマートフォン連携」とAndroidの「Windows にリンク」を接続すると、PCでSMSを確認し、そのまま返信できます。まず同じMicrosoftアカウントとWi-Fiでペアリングし、メッセージへのアクセスを許可してください。
Androidで表示される履歴は過去30日分が基本で、永久保存用のバックアップではありません。SMSとMMSは標準対応ですが、RCSは一部のSamsung端末、既定アプリ、通信事業者、地域などの条件があります。端末やアプリの条件によって一部または全部のメッセージが表示されない場合もあるため、接続、権限、機能設定、アプリ更新、既定メッセージアプリ、ネットワークの順に確認しましょう。






